長唄は、本来歌舞伎のために作られた三味線伴奏の唄でしたが、後に器楽曲として独立して演奏されるようにもなりました。
また、さまざまな日本音楽の曲節や技法、題材を融合しており、整理・分類することが不可能なほどに、多様な曲を持っています。
長唄以前の三味線音楽は、一人で弾き語りをするものが主流でしたが、長唄では唄方(うたかた)と三味線方(しゃみせんかた)に分離し、さらに四拍子(笛・小鼓・大鼓・太鼓)というパーカッションを従えます。
三田屋本店では、月1回程度、長唄の演奏を行っておりますが、それは唄・三味線1人ずつの最小人数構成。
しかし、5月5日(日・祝)の「日本の伝統芸能まつり」の長唄演奏では、唄・三味線ともに3人に増え、さらに笛1人・小鼓2人・大鼓1人・太鼓1人の合計11人という豪勢な構成となります。
さらに今回初めて、能舞台での演奏を予定しております。
また、当日が「子どもの日」であることにちなみ、少年・牛若丸が鞍馬山で天狗に剣術の稽古を受ける内容の《鞍馬山》などを演奏して、お子さまの健やかな成長を祈る内容となります。
緑が鮮やかな新緑の時期、三田屋本店で江戸時代のマルチミュージック・長唄をお楽しみください。
長唄演奏の予定
「日本の伝統芸能まつり」
2019年5月5日(月)
12:00~12:45、13:15~14:00
18:00~18:45、19:15~20:00